総延長日本3位、沖永良部島の大山水鏡洞、リムストーンケイブでケイビング。自然のままの鍾乳洞を、川に肩まで浸かり、匍匐前進や、鍾乳石を滑り滝壺に飛び込んだりして進みます。自然の造形美は感動の連続。クライマックスはリムストーンのライトアップ。
- 花と鍾乳洞の島、沖永良部島
- 沖永良部島洞窟探検 リムストーンケイブでケイビング
- 事前の準備 ケイビングツアーに必要なもの
- 南の島で冒険の始まり
- 洞穴の中は暗闇の世界
- キラキラ輝く鍾乳石の壁に触れないように気を付けながら進む
- 壁を流れる滝のような美しいフローストーン
- 天井から伸びる鍾乳石 つらら石 鍾乳管(ストロー)
- アトラクションその1 洞窟の川の中を肩まで浸かって進む
- 宝石箱その1 ケイブパール(洞窟真珠)
- 宝石箱その2 ケイブコーラル(洞窟珊瑚 どうくつさんご)と化石
- 宝石箱その3 きらめく アンソダイト(石花 せっか)犬牙状結晶 針状結晶
- アトラクションその2 狭い鍾乳石の間をすり抜けたり匍匐前進で進む
- アトラクションその3 ウォータースライダからプールに飛び込む
- クライマックスはリムストーンプールのライトアップ
- 再び暗闇の世界へ
- 地下の洞くつから地上へ
- 思い出の写真と動画のプレゼント
- 沖永良部島でのケイビングツアー
- 奄美群島7泊8日ひとり旅 沖縄 鹿児島 与論島 沖永良部島 奄美大島
花と鍾乳洞の島、沖永良部島
沖永良部島はケイビングの聖地
サンゴ礁が隆起してできた沖永良部島の土地は、雨に溶けやすい琉球石灰岩で出来ており、地表に川が出来にくく、地下には何万年もかけて雨水が侵食して出来た鍾乳洞が300近く発見されており、ケイビング愛好家からは「洞窟の聖地」とも呼ばれています。
観光鍾乳洞は鹿児島県天然記念物に指定されている昇竜洞のみ。他の鍾乳洞は自然のままの鍾乳洞で、沖永良部島でケイビング可能な鍾乳洞はケイビングガイド連盟かケイビングガイド協会の所有。許可を得たガイドさん同伴でのみ洞窟探検(ケイビング)が出来ます。
亜熱帯の沖永良部島だから出来るライトアップやシャワーケイビング
沖永良部島(鹿児島県大島郡知名町)は、年間を通じて温暖で雨の多い南西諸島の島なので、地上はテッポウユリなどの美しい花々が咲き、地下には豊富な水が流れます。
洞窟内の水量が豊富で珊瑚の島なので、一般的に100年に1cm伸びると言われている鍾乳石は、沖永良部島では30年に1cmと3倍と早く伸び、フローストーンの一種である棚田上のプール、リムストーンのライトアップや、自然のシャワーや滝をくぐるシャワーケイビングが出来るのだそう。
総延長10482.7m 日本3位 大山水鏡洞
総延長10482.7mと日本3位の大山水鏡洞は、入口によって、リムストーンケイブと大蛇洞(だいじゃどう)という2つのコースがあり、今回は初心者向けのリムストーンケイブのケイビングに参加しました。ガイドさんと2人で真っ暗な自然の洞窟を探検し、水中ライトで素敵な演出をしてくださいました。
リムストーンケイブではRPGゲームの勇者になった気分で洞窟探検
ケイビングが初めての人はまず約800メートルのリムストーンケイブから。地下の洞窟は暗闇の世界。ヘッドランプの明かりを頼りに、川の中に胸まで浸かったり、狭い隙間をすり抜けたり匍匐前進したり、小さな滝を滑って壺へに飛び込んだりしながら進みます。
RPGゲームの勇者になった気分で洞窟探検しながら、鍾乳洞の成り立ち、宝石のような鍾乳石など様々な種類の鍾乳石、地底の生物、珊瑚や貝の化石など、ガイドさんが詳しく解説してくれるので地底の世界について学べます。
沖永良部島洞窟探検 リムストーンケイブでケイビング
事前の準備 ケイビングツアーに必要なもの
ケイビングで着用するヘルメット、つなぎ、靴、手袋、季節により追加でウェットスーツは借りることが出来ます。用意するのは水着と汚れても良い靴下、着替えの服と下着と靴下、タオル、写真データを受信するためのスマホ、ツアー代。
着用する服は、夏なら水着に借りたつなぎだけで良いのですが、3月は寒いので、与論島の百合ヶ浜の渡しでも着用した、上は長袖、下は足首までのラッシュガードを購入して着用しました。
写真や動画はガイドさんが撮影してくれます。水の中に入るので、防水仕様のカメラしか使えません。元々登山用に欲しかったので、防塵、防水のアウトドア用のカメラを買いました。
カメラは品薄で直前に買えたのでほとんど練習できず。ガイドさんにカメラの使い方やライト使って素敵な写真を撮る方法まで教えてもらい、手伝ってもらいながら写真を撮りました。
ガイドさんに一眼レフで取ってもらった写真の方が素敵ですが、自分で撮ったのも、いろいろ思い出すきっかけになるので楽しいのものです。
南の島で冒険の始まり
ホテルの敷地内の事務所に徒歩で行き、用意していただいたウェットスーツ、つなぎ、靴、手袋、ヘルメットを着用して、車に乗り込み洞窟へ出発!着いた所は亜熱帯のジャングル?生い茂る草をかき分けながら進むこと数分。目の前に表れた洞窟の入口はまるで竪穴!ここから入るの!?
※フローラルホテル以外に宿泊の場合は送迎があります
洞穴の中は暗闇の世界
洞窟の入口についたらヘッドランプを点灯。ガイドさんの後について洞窟に入ります。自然の洞窟なので岩がゴロゴロ。外からは竪穴のように見えましたが、傾斜があり、ロープなしで降りられました。濡れているので滑らないように気を付けてゆっくり降ります。
キラキラ輝く鍾乳石の壁に触れないように気を付けながら進む
洞窟の底に着いたら、ガイドさんの指示でヘッドランプの灯りを消して、漆黒の闇を体験。本当に何も見えません。写真はヘッドランプの灯りだけで撮影してみました。ヘッドランプが洞窟の壁に当たると、白い鍾乳石の壁がキラキラ輝きます。
貴重な鍾乳石を折らないように気を付けるのはもちろん、汚れた手袋で壁を触ると、隙間に入った泥が落ちないので、壁に触れないように気を付けるように言われました。
壁を流れる滝のような美しいフローストーン
汚れがなく純白の滝のようなフローストーンという鍾乳石。間近で見る鍾乳石はヘッドライトの灯りでキラキラ輝き、まるで宝石のような美しさ!落ちた水滴で出来た石筍とくっついて石柱になろうとしているつらら石もたくさんありました。
天井から伸びる鍾乳石 つらら石 鍾乳管(ストロー)
ストローから滴る水に含まれる成分により長い時間をかけて鍾乳石へと成長します。顕微鏡モードで撮影しましたが、最初は上手く撮影できなくて、ガイドさんに手伝ってもらいました。頭上には洞窟の天井から伸びる無数のつらら石。足元も頭上も貴重な鍾乳石だらけなので気を付けて歩きます。
アトラクションその1 洞窟の川の中を肩まで浸かって進む
洞窟の低い天井にぶつからないように体をかがめて川の中に入ると肩まで完全に浸かってしまいました。鍾乳洞は年間を通じてあまり気温が変わらなのですが、3月なので水は冷たいです。夏はつなぎだけでも良いそうですが、ウエットスーツを着ました。
宝石箱その1 ケイブパール(洞窟真珠)
ホワイトチョコでコーティングされたお菓子のような丸い物体は、ケイブパール(洞窟真珠)と呼ばれるもの。ケイブパールとは、天井から落ちてきた水滴が、小石などを回転させながら作り出した鍾乳石。真珠が核(貝に混入した異物)を外套膜で包み込んで出来るのに似ています。
宝石箱その2 ケイブコーラル(洞窟珊瑚 どうくつさんご)と化石
ケイブコーラルは珊瑚ではなく、霧状の水滴などで出来ると言われている鍾乳石。右が本物の珊瑚の化石や貝の化石は、大山水鏡洞がかつて海の底であったことを教えてくれます。うまく撮影できなかったのでガイドさんが撮影した写真を掲載。
宝石箱その3 きらめく アンソダイト(石花 せっか)犬牙状結晶 針状結晶
石花(せっか)とは炭酸カルシウム(方解石)が花びらのように結晶した鍾乳石。まるでクリスタル(水晶)の花のよう。洞窟内の撮影ではフラッシュは使っていません。ヘッドランプだけで撮影していたら、ガイドさんがライトで照らしてくださって、まるで宝石のよう。
アトラクションその2 狭い鍾乳石の間をすり抜けたり匍匐前進で進む
鍾乳洞の中は足元も変化に富んでいるので、足を下す場所を教えてもらいながら慎重に進みます。狭い岩の間をすり抜けたり、鍾乳石の隙間を匍匐前進。最後は水に浸かりながら進むと、そしてその先にはちょっとしたアトラクションが!
アトラクションその3 ウォータースライダからプールに飛び込む
巨大な鍾乳石、フローストーンの滑り台は滝になっており、天然のウォータースライダー。水が溜まったプールがあるので安心して滑り落ちることが出来ます。ガイドさんに撮影していだいた動画から、滝の上からフローストーンの上を滑る途中と滝壺へ飛び込んだ瞬間の静止画を切り出しました。
クライマックスはリムストーンプールのライトアップ
ウォータスライダーから少し歩いたらヘッドランプの灯りを消して一休み。ガイドさんはリムストーンケイブのメインイベントの準備のため、洞窟の奥へ。待つこと数分、ガイドさんの合図で振り返ると…心が震える感動的な光景が目に飛び込んできました。
「暗闇の世界からライトアップされた地底に広がる幻想的な大空間の中へ」この過程がとても大切で、写真で美しい光景だと感じることは出来ても、ここまでの感動はその場にいてこそ。
リムストーンとは、ゆるい傾斜を水がながれて出来た棚田のような堰のこと。秋芳洞の百枚皿が有名。リムストーンプールとは、畦石(リムストーン)にたまった水たまり。
ガイドさんがリムプールの一つ一つに、ダイバー用のライトを沈めてライティングしている手作りの幻想的な空間を贅沢に独り占め。温かいココアとクッキーをいただきながら、ゆっくりと堪能しました。
再び暗闇の世界へ
ガイドさんが、ライトを回収する間、写真撮影。ライトの明かりで、ベーコンと呼ばれる透き通った鍾乳石を奇麗に撮影出来ました。ライトアップの余韻に浸りながら待っていると再び暗闇の世界へ。
地下の洞くつから地上へ
さらに奥に進むと、上に明かりが見えてきました。入口と出口が違うので、どのくらい歩くのか心配しましたが、洞窟探検はリムストーンケイブの中を回って歩いて、入り口と出口は近くだったので、車にすぐに到着。送迎車には濡れたまま乗車。
思い出の写真と動画のプレゼント
事務所で着替えたらガイドさんがLINEで写真や動画を送ってくれました。泊まっているホテルの敷地内なので徒歩で。他のホテルに宿泊の場合は車で送迎してくれます。
沖永良部島でのケイビングツアー
旅行の手配で最初にすべきことはケイビングガイドツアー申込み
沖永良部島の銀水洞がとても美しいらしく、見に行きたくなり、問い合わせました。ツアーは全てグループ単位、1人なら1人で完全貸し切り。ガイドさんは少ないので飛行機やホテルの予約よりガイドさんの確保が難しく行ける日は限られました。
上級者向けは2人から(2人分支払えば1人でも可能)だったのと、銀水洞と水連洞は初心者向けに参加してからになり、ガイドさんの空きがなかったので次回に。
ケイビングガイドツアー
奄美群島7泊8日ひとり旅 沖縄 鹿児島 与論島 沖永良部島 奄美大島
「沖永良部島 大山水鏡洞 リムストーンケイブで洞窟探検 ケイビング」は、「奄美群島7泊8日ひとり旅 沖縄 鹿児島 与論島 沖永良部島 奄美大島」の沖永良部島滞在中の4日目午前の記事です。
今回の奄美諸島へのおでかけは、JALダイナミックパッケージで航空券とホテル、オプションでフェリーの乗船予約、食事券などを購入しました。
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